プラスチックレンズとガラスレンズの違いは?
プラスチック、ガラスにはそれぞれメリット、デメリットがあり、用途,要求品質,使用環境,必要数量,価格。。。様々な条件により、使い分けられています。それぞれのメリット・デメリットは何でしょうか?
強度 | 耐熱性 | 耐環境性 | レンズ精度 | 形状自由性 | 軽さ | 生産量 | 価格 | |
プラスチックレンズ | △〜○ | △〜○ | △〜○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ガラスレンズ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × | × | △〜○ | ×〜○ |
ガラスレンズの強みは何といっても耐久性。プラスチックレンズより優れています。また、耐熱性や耐環境性がプラスチックレンズよりも優れているため、安定した光を届ける事ができます。
光学部品の歴史において、何世紀にもわたってレンズと言えばガラスレンズでした。20世紀に入り、透明で光透過率の高いプラスチックが開発され、またプラスチック製品の加工精度が向上したことにより、レンズの材料としてプラスチックが使われるようになりました。プラスチック製のレンズ・光学部品はその形状自由度や軽さ、優れた量産性等の特徴をいかし、今では様々な分野で使用されています。さらに、強度・耐熱性・耐環境性が向上したプラスチックも現れ、ますますその用途が広がっています。
ガラスレンズはガラスの塊を磨いたり、熱をかけプレスして成形される為、複雑なレンズを作るのは難があります。
しかしプラスチックレンズは、形にしたい複雑な形状に彫られた金型に溶かした樹脂を流し込んで生産を行うため、複雑な形状でも、何十万個,何百万個と複製する事ができます。